2016/04/07
人材サービスのディスコ(東京・文京)は中小企業向けのM&A(合併・買収)仲介サービスに本格参入する。
税理士法人や金融機関が提供する情報をディスコが集約。条件に応じた相手を見つける「マッチング」のノウハウを生かし、実現させる。事業承継に悩む企業などの需要を見込んでおり、まず半年で10件、5年後には半年で100件の成約を目指す。
(日本経済新聞 3月27日)
先ごろ取材したM&Aアドバイザリー会社によると、中小企業のオーナー経営者は60歳までに事業承継の目途をつける傾向が高まってきたという。
後継者がいなければ、50代で企業売却を検討することが珍しくなくなったのだ。
「それどころか、もう40代で売却を考える経営者も増えてきましたよ。出口戦略が定着したのです。身売りは経営の失敗で、経営者としての敗北であると考える時代は終わりました」(同社)。
さらに、買収された会社の社員が合理化されることも、ほとんどなくなった。
買収は人材の確保でもある。売却側の経営者も社員の雇用維持を重要し、複数の買い手が登場した場合は、社員にとってどの買い手企業がベターかを吟味するようにもなった。
買収、売却という言葉も使われなくなってゆくだろう。
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