企業の口コミ採用支援サービス――インテリジェンス

人材サービスのインテリジェンスは企業の口コミ採用を支援するサービスを始める。サービスを利用する企業の人事担当者らが欲しい人材の情報をシステムに登録し、それを見た社員がシステムを介して知人などを紹介する仕組みだ。１年で300社の利用をめざす。
（日本経済新聞　９月15日）

ある米国系コンサルティング会社は社員の紹介による中途採用を始めた。給与も高いし、募集をかければ応募者はいくらでも集まるのではないか。ところが日本での知名度はいまひとで、とくに20代の間で知名度の低いことが、調査で明らかになったという。
そこで試みたのは社員の紹介による採用である。発掘先の大半は同業者。採用担当者は「同業のコンサルタントなら目利きができるので、人柄と能力にハズレがありません」と成果を評価する。
このコンサルティング会社の社員は高給取りなので、紹介への報奨金制度を設けなくとも、スペックに合致した人材がどんどん紹介されたという。ところが、これはIT企業の例だが、紹介した人材が採用された場合、１人につき５万円の報奨金を支払うと発表したら、あっという間に５人を紹介してきた社員がいたという。
そのうち３人が採用されたので、15万円が支払われた。これに味をしめて、その社員がさらに紹介をつづけたかどうかは不明だが、なにやら斡旋業のようだ。紹介責任の重みなど眼中になく、ひたすら斡旋料稼ぎに専念したのだろう。