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Q.エージェントが候補者と接点を持つ方法は今後どう変わっていくと考えられていますか?

今までは転職意欲が高くなった人がエージェントと接点を持ち転職をするというのが当たり前でしたが、近年リファラルが増えたことで転職意欲が高まりきる前に企業と接点を持ったことで転職をする層が一昔前と比べると増えたのではと感じています。

この流れが今後も強まるとエージェントとしては転職意欲が高まる前に転職する人が増えるため、候補者との接点を持ちにくくなるのではと思っており、従来のビズリーチなどのDBでスカウトを打って集客する以外の候補者との接点の持ち方が求められるのではと思っています。

このあたりエージェントが候補者と接点を持つ方法が今後どう変わっていくと考えられていますか。

既に10年ほど前からアメリカではエグゼクティブサーチ、人材紹介、RPOのシェアが大きく変動しています。 エグゼクティブサーチは経営者の報酬水準が高騰したことで売上が伸びました。またサブブランドなどを作り、エグゼクティブ以外の領域に事業展開を進めた結果ビジネスは成長しています。

人材紹介とPROは以前までは人材紹介が遥かに優性でしたが、徐々にRPOにマーケットを食われております。人材紹介へ多数発注するよりも、人材紹介会社のエージェントをリクルーターとして招聘またはPROで内部に引き込み、求人媒体を活用して採用実行した方が効率的な面が大きかったのだと想像します。

日本でも人材紹介とRPOの商売の比率は私は徐々にアメリカの実態に近づいていくものと考えています。ただ日本のRPOは結局エージェントハンドリングに力点を置き、ダイレクトソーシングで決めきるわけではないので、必ずしもコストダウンを図れるわけではありません。

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三上 俊輔

著者情報:
三上 俊輔

2006年、早稲田大学法学部(専攻労働法)を卒業後、独立系エグゼクティブサーチ会社であるサーチファーム・ジャパン株式会社に入社。柔硬幅広い業界の部門長クラス以上の経営者獲得、スペシャリスト(エンジニア、会計士など)採用を実現。 2011年、サーチファーム・ジャパンより組織戦略及び技術コンサルティング事業を分社化し、ジーニアス設立、代表取締役就任。 理論と実践のギャップを埋め、健全なる雇用環境の発展に微力ながら貢献すべく、スカウトその他様々なプロジェクトを戦略的に遂行している。

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