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Q.いつも自社の採用コンセプトを定義するのに四苦八苦しています。

Q.いつも自社の採用コンセプトを定義するのに四苦八苦しています。だんだん「これは採用コンセプトではなく単なる採用キャッチコピーではないか?」などと迷走するのですが、正しいフレームワークや理論書などの参考書などはありますでしょうか…?

採用コンセプトで人材採用と定着化が実現できるのか?というと少し難しいと思います。
基本的には良い会社に皆さん勤めたいはずなので、
①成長性が維持され、
②報酬が高く、
③そこそこ忙しくても許容範囲、といった具体的要件が重要です。

①は急成長でなくても良いと思いますが、概ね前年比15%成長が継続され、5年で2倍位が無理しない曲線かと思います。市場成長がこの数値よりも大きな場合はそれを加味した成長率を計画したらよいです。これは採用や人事というより商売をどう伸ばすのか?というテーマですね。

②は概ね平均年収1000万円以上を1つの目標として早期クリアすると、世の中では良い会社と認められる風潮が強いです。私はもう少し欲張りなので2000万に設定しています。10年くらいかかりましたがようやくクリアすることができました。

③は個々人によって許容範囲が異なるのですが、現在の世相を踏まえると概ね月40時間残業程度までで、相応の成果を出し、報酬の1000万~2000万位に到達するような世界だと、辞める意味は少ないと思います。意外と転職は人間関係リセットを含めて面倒くさいので、そもそも一定ライン以上であることを前提とすると、25%UPという提示でもなければ、現職で少々時間かけても上げていこうという発想が支配的です。

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三上 俊輔

著者情報:
三上 俊輔

2006年、早稲田大学法学部(専攻労働法)を卒業後、独立系エグゼクティブサーチ会社であるサーチファーム・ジャパン株式会社に入社。柔硬幅広い業界の部門長クラス以上の経営者獲得、スペシャリスト(エンジニア、会計士など)採用を実現。 2011年、サーチファーム・ジャパンより組織戦略及び技術コンサルティング事業を分社化し、ジーニアス設立、代表取締役就任。 理論と実践のギャップを埋め、健全なる雇用環境の発展に微力ながら貢献すべく、スカウトその他様々なプロジェクトを戦略的に遂行している。

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