2015/02/26
今日はジーニアスのインターン第1期生の卒業式でした。
稲畠健太さん、長谷川有希さん、菊池智博さん、佐藤優一さん、卒業おめでとうございます。4月からの新社会人生活を楽しんでください。
1年ないし2年間、ジーニアスで皆さんと一緒に仕事ができたことを私は大変嬉しく思います。卒業に当たって皆さんにメッセージがあります。少し長いですがお付き合いください。
——-
今日はジーニアスのインターン第1期生の卒業式です。一昨年インターンを受け入れてから、早いもので2年、皆さんもついに卒業を迎えます。
ジーニアスのインターンシップは、元々私が学生時代に「こんなインターンがあったらいいな!」と考えたものを現実化したプログラムです。(詳しくは「ヘッドハンティング会社でインターンするってどういうこと?」をご覧ください。)コンセプトは、学生時代に職業が何たるかを知り、自分の職業選択に生かせる暖かい環境です。
初回ということで、受入側も不慣れな部分があり、皆さんにも100%満足できるものではなかったかもしれませんが、今日を迎えることができて大変うれしく思います。
さて、いよいよ4月から新社会人ですね。今日は卒業式ですので、多少は送る言葉を考えてきました。3つのことを伝えたいと思います。
1.仕事は地味です、地道な積み重ねです。
昔から言われていることですが、「毎日の0.01の努力」をするのかしないのかで、1年後の状況は全然違います。「1.01の365乗は37.783、0.99の365乗は0.025」、わずか0.01ですがその差は物凄く大きいのです。
仕事というのは単純作業もあれば、長期のプロジェクトもありますが、基本的には一つ一つはとても地味です。地味な仕事の積み上げが成果になって、少し時間が経ってから評価につながります。そのため、継続性というのがとても大切です。
日々の仕事の良し悪しに一喜一憂することなく、「それがどうした」「まぁ、いいか」という泰然とした姿勢で取り組んでください。
2.「期待値」と「信頼」が大切です。
皆さんは履歴書や職歴書を、毎日目を皿のようにしてみてきましたね。それこそ通常の人事採用担当が一生かけて見るよりも多くの数のレジュメを見ていると思います。そこで概ね気が付いていると思いますが、多くの職業人のキャリアはだいたい最初の3-5年で決まります。
どんな会社に入ったか?配属はどこか?どんなスキルが身につけたのか?など、いくつか変動要素はありますが、最初の3-5年の仕事量と密度、身に着けた仕事に臨む姿勢や進め方というのはその後の人生に大きく作用します。
もちろん仕事を始めてからすぐに成果が出るわけではなく、また必ず自分の希望する仕事ができるわけではありません。
どんな仕事を担当するのか、どこに配属するのか、それを決めるのは、入社した会社の幹部・先輩・同僚です。新入社員が筋の良い仕事、重要な仕事を任されることは少ないのですが、それらの方々の「期待値」を高めることでチャレンジさせよう、任せてみようという空気が醸成され、だんだんと任されるようになってきます。
そのため新入社員にとっては仕事ができるかどうかよりも「期待値」がとても大切です。そしてその「期待値」の根っこにあるのは、日々の何気ない業務の積み重ねの「信頼」です。
ゴマすりは全くやる必要はありませんが、「期待値」と「信頼」を強く意識して仕事をしてください。
3.身体が資本です、健康には気を付けましょう。
社会人として仕事を始めるとどうしても慣れないことも多く、身に着けなければいけないスキルもあり、最初は何でも時間もかかると思います。また20代は体力があるので、多少の無理も効くために、ついつい仕事に没頭して気が付いたら真夜中となっていることもあると思います。長く働くことそのものは悪いことではありませんが、体調には十分気を付けて働いてください。
人間は動物ですから、その基本は身体です。心と身体の健康を保つことが、長く楽しい社会人を続けていくためには絶対不可欠です。コンディションが悪いと、集中力が落ち生産性が下がったり、ミスが増えたり、些細なことで落ち込んだりします。
睡眠時間と食事には特に気を使って、コンディション良好な状態で仕事に臨んでください。
そして最後に何か仕事を始めてから困ったことがあれば、いつでも相談してください。
可能な限り皆さんを励まし、元気づけたいと考えています。皆さんは今日で卒業ですが、ジーニアスは皆さんをいつでも応援しています。
以上
2015年2月26日
三上俊輔
Talk Geniusとは-
ヘッドハンティング会社のジーニアスが提供する人と会社と組織を考えるニュースマガジンです。