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ヒトコムが一部指定替え、おめでとうございます

先週のニュースですが、東証二部上場のヒトコム(ヒト・コミュニケーションズ)が一部に指定替え承認されています。おめでとうございます。
先日の決算発表では、13年8月期第3四半期累計(12年9月-13年5月)の連結経常利益が前年同期非連結比16.6%増の13.6億円に伸長、同時に一部指定替えとなっています。

東京証券取引所 市場第一部指定承認に関するお知らせ

当社は、本日、株式会社東京証券取引所よりご承認をいただき、平成 25 年7月 24 日をもちまして、当社株式が東京証券取引所市場第二部より同市場第一部銘柄に指定されることとなりましたので、お知らせいたします。

ヒトコムの事業はアウトソーシングと人材派遣の二本立てです。
アウトソーシング事業は家電、通信商材の販売受託が中心、売上高は11,012,930千円、営業利益は1,182,560千円。
人材派遣事業はストアサービスとコールセンター分野が中心、売上高は3,959,175千円、営業利益は202,609千円。
なお、生鮮技師の人材派遣なども展開しているようで、この領域の人材派遣は初めて耳にしました。確かに販売といえば販売だよな。

全体としては、人材派遣事業の売上が30.2%増と大きく伸びており、通期計画の16.1億円に対する進捗率も84.3%とまずまず堅調な様子です。
販売領域を中心とした同社の派遣売上が上がっているということは、やはり実体経済における消費行動が加速していることが分かりますね。

ちなみに人材派遣の場合は流通企業に販売員を派遣し、派遣先企業のオペレーションに組み込むことになるのですが、アウトソーシングの場合は販売そのものを受託しているので、売上/利益目標を定めて、販売運営全体を行うことになると思います。
契約形態は存じ上げていないのですが、アウトソーシングは販売における戦略立案、スタッフ教育、トラブル対応など全てを請け負うことになります。
有能なプロマネ、標準化された研修体系などシステマチックな運用が事業のカギを握りそうですね。

いずれにしてもアベノミクス、黒田バズーカの恩恵でしばらく販売回りの復活が続きそうなことは何よりです。

■ 会社名     株式会社ヒト・コミュニケーションズ
■ 資本金     73,781万円
■ 設立年月日     平成10年 2月23日
■ 代表者名     代表取締役 安井 豊明
■ 役員構成     取締役経理財務本部長 安川 徳昭
取締役東日本営業本部長 積 真義
取締役西日本営業本部長 吉岡 隆之
取締役人事総務本部長 川上 勝二
社外取締役 上村 隆史
常勤監査役 立石 和義
監査役 近藤 宏
監査役 松田 孝子
■ 代表番号     03-5952-1111
■ 事業内容     一般労働者派遣事業・有料職業紹介業・アウトソーシング事業

三上 俊輔

著者情報:
三上 俊輔

2006年、早稲田大学法学部(専攻労働法)を卒業後、独立系エグゼクティブサーチ会社であるサーチファーム・ジャパン株式会社に入社。柔硬幅広い業界の部門長クラス以上の経営者獲得、スペシャリスト(エンジニア、会計士など)採用を実現。 2011年、サーチファーム・ジャパンより組織戦略及び技術コンサルティング事業を分社化し、ジーニアス設立、代表取締役就任。 理論と実践のギャップを埋め、健全なる雇用環境の発展に微力ながら貢献すべく、スカウトその他様々なプロジェクトを戦略的に遂行している。

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