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Q.好きなものを仕事にできる人とできない人の差は何でしょうか。

Q.自分の周囲には、ロボットや車づくり、デザイン、トレーディングなど、その人自身の「好き」という感情や好奇心が満たされることをまさに仕事にできている友人や先輩が多く、そうでない自分が情けなく、また友人達を羨ましく思っています。
私自身は正直自信を持って好きと言えるものもありません。今の仕事は誰かの役に立つものであることには間違いないのですが、情熱を注げるか、好奇心が沸き立つものかというとそうではなく、常にどこか虚無感があります。
三上さんは今の仕事を好きだと言えますか?好きなものを仕事にできる人とできない人の差は何でしょうか。

私は社会人になってから現在の仕事しかしたことがないので、果たして他の仕事をしたときにどのように自分の価値観が変わるのか?は楽しみではあります。他方で耳学問中心ですが、仕事上ありとあらゆる業種*職種には毎日のように触れることになり発見は多いです。

ご質問の趣旨から少しそれてしまうかもしれませんが、「好き」という概念を少し分解すると良いのではないでしょうか?ビジネスにおいて「好き」と、プライベートにおいて「好き」は少々距離感があると思います。私も特に上手くもないですが、プライベートではバスケットボールやサッカーが好きです。ただそれを仕事にしようとも思いませんし、スポンサー営業くらいしか役に立てる気がしません。

他方でビジネスにおいては「得意である、成果が出る、他人より秀でている」という部分が結果として「好き」に繋がるものと考えています。あまり成果が出ないけど頑張れるというのは人間の本質からちょっと異なり、やはり得意で上手く行くから継続できるわけです。
特に最初に「好き」でなかったとしても、ご自身が取り組んだ結果、成果が出しやすいもの、得意なものというのを自分のビジネスにおける「好き」なものと考えたらよろしいかと思います。

私は今の仕事は好きですが、16年前に他の仕事をしていたらそちらが好きになっていたかもしれません。重要なのは成果が出るまで取り組める努力と継続性であり、それができるものはやはり得意だし好きなのではないでしょうか?

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三上 俊輔

著者情報:
三上 俊輔

2006年、早稲田大学法学部(専攻労働法)を卒業後、独立系エグゼクティブサーチ会社であるサーチファーム・ジャパン株式会社に入社。柔硬幅広い業界の部門長クラス以上の経営者獲得、スペシャリスト(エンジニア、会計士など)採用を実現。 2011年、サーチファーム・ジャパンより組織戦略及び技術コンサルティング事業を分社化し、ジーニアス設立、代表取締役就任。 理論と実践のギャップを埋め、健全なる雇用環境の発展に微力ながら貢献すべく、スカウトその他様々なプロジェクトを戦略的に遂行している。

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