定年退職時期に差し掛かっている現事務長の後任問題が大きな課題としてあるものの、適材の後任をどのようにして探すのか、事務長の資質として必要な経験・実績は何なのか、どういう選考プロセスで決定していけば良いのか等々、十数年振りの採用活動にあたり医師会幹部が頭を痛めている状況であった。
まず医師会幹部および現事務長からヒアリングを行い、事業環境、事務局の組織や機能、業務内容などを分析した。また、今後の目指すべき医師会の方向性も確認し、次世代を担う事務長の業務要件とスキルセットを設定した。次に選考プロセスでは、複数の候補人材をセットアップして、一度に多くの候補人材の面接を行うことで、短期間に人物やスキル比較が出来るような調整を行った。 面接段階では、候補人材の定量的な部分と定性的な部分の何をどう見極めるかのポイントをクライアントと擦り合わせを行ったうえで、候補者の評価シートを作成した。最後に面接終了後の採用条件呈示までの事務的なフォローアップも実施し、円滑な採用活動を全面的にバックアップした。
各種施策を予定通り実施することで医師会幹部が共通の認識のもとに採用に係る一連のプロセスを円滑に進めることが出来た。結果として、事務長の要件にマッチした人材の採用に成功した。