2016/07/02
三菱東京UFJ銀行は7月から、社員の働き方を抜本的に改革する。顧客の信用情報を扱う銀行では難しかった在宅勤務を主要行で初めて導入。
国内の約3万人の正社員を対象に時差出勤も認め子育てや介護をしながら働きやすい環境をつくる。
一方、個人の退社予定時間を毎日「見える化」しムダな残業も減らす。在宅勤務は本部の企画部門の社員など計4千人を対象に先行して解禁しており、きょう全行に周知して今後、支店などにも対象を拡大する。在宅勤務には情報漏洩などのリスクがあるが、セキュリティー対策を施した専用端末を支給し、情報管理を徹底する。
(日本経済新聞 6月23日)
銀行員の在宅勤務は横並びで他のメガバンクも実施し、次いで地方銀行にも波及してゆくに違いない。情報漏洩対策では、専用端末の支給だけでなく、在宅で可能な業務も限定されるはずだ。さらに在宅勤務日の前日と翌日に、端末をチェックして異変の有無を確認するなど二重三重にリスク管理が施されるのだろう。
この記事で気になるのは、退社予定時間の「見える化」だ。残業の削減には役に立つかもしれないが、周囲に見張られているような気分にならないのだろか。見える化は見る側にとっては便利だが、見られる側には窮屈な手段である。
それ以前に、職場によっては見える化した退社時間に修正を迫る上長も現われるだろうから、趣旨どおりに運用されるように周知徹底しなければなるまい。
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